CASE STUDY作業事例

シボレーコルベット、アライメント変更

 

「左側通行仕様」から「サーキット仕様」へのリセッティング

シボレー・コルベットのアライメントセッティングをご依頼いただきました。
今回は、これまで施していた「街乗り重視のセットアップ」から、サーキットで攻めるための「サーキット仕様」への大幅な仕様変更です。

コルベットC6 4輪アライメント調整作業

1. これまでの「左側通行セッティング」

日本の道路は左側通行のため、多くの道路が雨水を排水するために左側(路肩側)に向かって緩やかに傾斜(カント)しています。普通に組むと車が左に流されやすくなるため、これまではその傾斜を相殺し、わだちにもハンドルを取られず「ストリートを真っ直ぐ、楽に速く走れる」ためのQuadDrive独自の左側通行用セッティングを施していました。

2. サーキット仕様への「変貌」

しかし、走りの舞台がサーキットとなれば話は別です。サーキット走行で求められるのは、直進のコンフォート性ではなく、コーナリング時のメカニカルグリップと、限界域でのコントロール性能です。テスターを用いて、数値をサーキットモードへとリセッティングしていきます。
ネガティブキャンバーの増大:
猛烈なGがかかるコーナリング時、車体がロールした瞬間にタイヤのトレッド面が路面と「面」で接地するよう、あらかじめキャンバー角を内側に寝かせます。
キャスター&トーの最適化:
ターンイン(コーナー進入時)のステアリング応答性を鋭くしつつ、クリッピングポイントからの加速時にリアがしっかりと路面を蹴り出せるよう、ミリ単位で数値を追い込みます。
ストリート仕様が「安定と長寿命」なら、サーキット仕様は「レスポンスと絶対的なグリップ」。同じ車、同じサスペンションでありながら、数値をコントロールすることで異なるキャラクターを引き出します。

 

3. 数値の調律がもたらす最高のドライバビリティ

アライメントをサーキット仕様に振ると、一般道では少しデメリットが出てきますが、サーキットの様なシチュエーションでは、安心感とコーナリングスピードとしてドライバーに返ってきます。そんな戦闘力のある足回りに仕上がったと思います。

メカニックの一言

アライメントは、一度決めたら終わりではありません。オーナー様のステージが変われば、数値もそれに合わせて進化させることができます。メーカーの基準値をベースに、現車の状態を見極め、走るステージに合わせた最適な数値を導き出す。このオーダーメイドのセッティングこそが、コルベットのポテンシャル引き出します。

 

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